チャレンジカフェから巣立った人たち

懐かしい風景の中で味わうほっこりとした時間

農家レストラン「千華」
  生田智子さん
丹波市山南町北太田、日本の原風景を思わせる集落に、新しく農家レストランがオープンしました。高台にある古民家を改装した店内からは緑豊かな絶景が一望でき、別世界に来たような非日常感を味わうことができます。

誰もが懐かしいと思うような風景の中、可愛らしい赤い屋根が見えます

 

  • Q.
    農家レストランをはじめようと思ったきっかけを教えてください。
    A.
    主人が脱サラをして、15年ほど前から篠山で農地を借りて農業を始めました。有機肥料にこだわった野菜を作っているのですが、有機肥料を使った野菜は、葉物にしても柔らかくて味も濃くて、野菜のおいしさが味わえます。ただ、スーパー等に出荷しているだけでは、直接お客様の声を聞くことができません。目の前でお客様に食べてもらえて、「ここのお野菜美味しいね」というのを直に聞きたいと思ったのが発端です。
  • Q.
    そのような発端から、どのように起業へと進みましたか?
    A.
    うちの場合は主人が行動派なので、どんどん実行に移していってくれたというのが大きいです。私自身も興味があったので主人の想いについていったという感じです。商工会にも相談に乗ってもらうなど、お世話になりました。

    古民家をリノベーションした、落ち着いた内装。
    古民家をリノベーションした、落ち着いた内装。
  • Q.
    ほっと一息つけるような、素敵な内装ですね。
    A.
    掘りごたつや座敷の席だけなので、接客をするときにも膝をついて、同じ目線でお客様とお話ができるんです。お野菜やお米は自分たちで作っているので、食材について説明もできますし、興味を持って聞いていただけることもあって嬉しいです。

    以前お花屋さんをしていた智子さんが使っていた作業台を、掘りごたつにリメイク。
    以前お花屋さんをしていた智子さんが使っていた作業台を、掘りごたつにリメイク。

  • Q.
    実際にお店を始められて、いかがですか。
    A.
    都会の方が田舎に来て、ほっと一息できるような場所になるのかなと思っていましたが、実際は近くのお客様に多く来ていただいて、リピーターさんがとても多いというのが驚きでした。ホームページなどを見て姫路とか神戸から来て下さる方もいるのですが、そんな方もわざわざ何度も足を運んでもらえているので、ご満足いただけてるのかなと嬉しく思っています。

    テラス席から望む絶景
    テラス席から望む絶景
  • Q.
    テラス席も開放感があっていいですね。
    A.
    お店の場所をここに決めたのには、やっぱり景色の良さもありました。ちょっと高台になっているし、ここの集落の方がみなさんとてもきれいにされているので。村の方もいい方ばかりで、スムーズに受け入れて下さったので、本当によかったです。

    テラス席で味わうおにぎりランチ
    テラス席で味わうおにぎりランチ

    おにぎりランチの一例
    おにぎりランチの一例

  • Q.
    メニューにもとてもこだわられているのですね。
    A.
    素材の味が活きるようなメニューを、主人やメンバーのみんなで意見を出し合って考えました。おにぎりは、具の入っていない塩にぎりで、お塩は赤穂の塩、のりは明石の焼きのりを使ってお米の味を感じてもらえるように作っています。おにぎりも一度お代わりができますし、男性にもご満足いただけるようなボリュームのあるおかずも添えるように工夫しています。

    玄関の様子。5月には『人生の楽園』の取材も受けました
    玄関の様子。5月には『人生の楽園』の取材も受けました

  • Q.
    今後の展望や想いはありますか?
    A.
    これから、今まで来たことのない人たちにも来ていただいて、景色を見て、料理を食べてほっこりしてもらえるような場所になれたらと思っています。下のスペースをカフェにしようかなどの話も出ていますが、徐々にいろんなことに挑戦できたらと思います。

    素材を生かした、シンプルな、それでいて心のこもったおもてなし。隠れ家的レストランとして多くの人に愛される存在となっていきそうな「千華」さんでした。