チャレンジカフェから巣立った人たち

田園風景に現われた小さな焼菓子店

キャリー焼菓子店
  店主 藤本理恵さん
連絡先 080-1416-8857
春日町中山、県道沿いに広がる緑豊かな田園風景の中、小さな焼き菓子店が生まれました。つたの絡まる二階建てのお店は、木のぬくもりが感じられる、手作り感あふれる空間に仕上がっています。

春日町中山373

 

080-1416-8857

定休日 毎週火、水曜日、第2土曜日

 

ここ、「キャリー焼菓子店」は2015年3月30日にオープン。それ以来、この空間からあふれる雰囲気、店主の藤本理恵さんの可愛らしくてほっこりした佇まい、そして美味しいチャイや焼菓子ももちろん人気で、ケーキはほぼ毎日完売しているという盛況ぶりです。

 

キャリー焼き菓子店

 

  • Q.
    焼菓子屋さんをされることは、前々からの夢だったんですか?

    店主の藤本理恵さん
     


    A.
    「高校の卒業文集に『将来は自分の作ったお菓子をみんなに食べてほしい』って書いてたんですけど、それを友達に言われて改めて、『そんなに前から思ってたんだ』と驚きました」

    調理師の専門学校を卒業してからの約7年間は、神戸市のカフェにてブライダル担当、雑貨屋、エステサロンなどで勤務をして、故郷の氷上町に帰ってからは青垣町のカフェ「genten」でスイーツを担当。

    「お菓子作りはずっと好きで、神戸にいたときも趣味でずっとお菓子作りはしていました。ハピネスマーケット(※)でもお菓子を作って出したりしていて、『いつかお菓子屋さんみたいなことができたらなー』とは思っていました」

    (※)ハピネスマーケット…丹波ハピネスマーケット。丹波市商工会柏原支部前のスペースにて毎月第2土曜日に開催する定期市。
  • Q.
    「やってみたいな」が「やってみよう」に変わったきっかけは?

    キャリー焼き菓子店の店内の様子
     

    A.
    「去年結婚をして、ここの建物は二人の新居にしようと思っていました。知り合いの、デザインもできる建築士さんに図面を書いてもらった時に、お菓子を置くスペースを書いてくれて。その図面を主人と二人で見ながら、『ここを、もうお店にしてしまったらどうか』という話になりました。」

    その決断が2014年の年末。そこから3か月ほどで今のお店の形に仕上げました。
    キャリー焼き菓子店の店内の様子

    「それまでは、『まさか自分が本当にお店を持つなんて』という想いだったので、バタバタしましたけど、お店の準備は楽しかったです。初めて机もDIYしました。机の材料や、お店で使っている換気扇やシンクも、頂き物ばかりなんです」
  • Q.
    人のつながりが縁となり、流れるようにできた焼菓子店。オープンされていかがですか?
    A.
    「こんなに賑やかで、色んな人が来てくれて、ケーキを買ってくれたり、カフェで利用してくれたり…嬉しい意外さがあって、『お客さんがこんなお店にしてくれた』という感じです。はじめは、ケーキがすぐに売り切れちゃって、でもお客さんは来てくれて…ということもあったのですが、最近は自分でも要領がつかめてきて、夕方までケーキが残るように作ることができるようになってきました。」
  • Q.
    キャリー焼菓子店の「特徴」はどんなことだと思いますか?

    キャリー焼き菓子店から見える風景

    店の外には薪がおいてある
     


    A.
    「みなさん、丹波から来られた方でも、『すごくいい景色だね』って言ってもらえます。外のスペースでカフェしてもらって、きれいな景色を感じてもらったり、お菓子を食べてもらったり…それから、器にもとてもこだわっています。沖縄のやちむんを買いつけに行ったり、篠山の立杭焼きでも、窯元まで行ってお話を聞いて買い付けてきました。いいなと思った器は、お菓子を盛り付けたり、お店の雑貨スペースで販売したりもしています。」

    手作りのろうそく
    やきもの





    理恵さんがつくるお店の看板商品「ニューヨークチーズケーキ」と、旦那さんが研究を重ねて9年(もうすぐ10年)になる「9years チャイ」。ココアクッキーベースのしっとり甘いケーキに、落ち着いた味のチャイがよくあいます。

    ニューヨークチーズケーキとチャイ


  • Q.
    男性が一人でカフェ利用したり、高齢の方がふらっと立ち寄ってケーキを食べたり、家族利用や友達同士で利用したり、それぞれの形で親しまれているキャリー焼き菓子店。最後に今後の展望をお聞きしました。
    A.
    「お店が忙しくても、お客さんと一緒にしゃべったりして、ほっこりしたりできる瞬間が好きです。こんな感じで、お菓子も大量生産とかじゃなくて、自分のできる範囲で無理せずに、長く続けられたらいいなと思います。」

    理恵さん自身が楽しんで、ほんわかとお店をされているからこそ、この空間は多くの人を和ませ、「また来たい」と思わせてくれるのではないでしょうか。気取らず、気張らず、のんびりと。理恵さんのがんばりすぎない、自然体の在り方は、その起業にも表れていました。